一番お世話になっている身近なものを見直してみました。それが粗品用の白タオル。すごく雑多な使い道があって、最後は雑巾に出来るって、価値ある存在でしょ。そんな日常使いの白タオルを和の紋様で彩ってみました。これから花鳥風月などなど、日本人の心象にふれる紋様を展開してまいります。
雑シリーズの標準モデルに採用したのは粗品用に使われている幅 34cm x 長さ 84cmという、もっとも典型的なサイズです。ですが、その重さは約50g、56g、62g、68g、74gといろいろなものが存在します。 なかでも『雑 - ZATSU』でこだわったのは、約56gのもの！薄い、軽い！しかも56gとはいえ、タオル地はショートパイルで密度を求め厚手のものに匹敵するような耐久性を工夫する反面、両端は薄く軽くを実現するよう、平織り（ガーゼ状）を採用し、細やかなプリントを可能にすると同時に、結んだときにパイル地だと解けやすいという難点を解消しました。
雑シリーズ第二段は色地のタオルに白抜きの防染プリント、絵柄は日本の縁起物と世界の縁起物アイテムを採用しています。防染プリントとは、日本の伝統的な技術、友禅染をタオルの染色にいかしたプリントの種類です。構成染めこみなので、色落ちしにくく、風合いが保たれ柔らかく仕上がります。防染印刷は防染材を染まらない部分に処理し、染色した後に防染材を取り除きます。細かなデザインは防染材が浸透しにくくなりますので、デザインがつぶれたような仕上がりになります。プリント下地に、防染剤を含んだ防染糊を捺染し、その箇所が後から染められないようにして、色柄を表現する捺染法です。
